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うらかわ園芸通信No.22 2018夏号
お世話になっております。うらかわ園芸です。
いよいよ夏の到来ですね。皆様、体調を崩されていませんでしょうか?
私共も夏の暑さに負けず、迅速かつ丁寧を心掛けお客様に緑をお届けしてまいります。
花を愛でる
愛でる【めでる】
(1)かわいがる。いとおしむ。愛する。愛賞する。
(2)ほめる。感嘆する。賞美する。出典:『広辞苑第三版』岩波書店、1991年、P.2355
慌ただしい現代において美しい花々を見ると、ふと心が穏やかで純粋な気持ちになりませんか?
その瞬間、日頃の憂さや悩みも忘れ美しさに魅入る事があります。
そんな存在である花も色んな見方をしてみてると、意外と知らなかったことに気づきます。
今回はもともと日本に存在した在来種と、遠い昔に海外から持ち込まれた外来種をいくつか取り上げていきたいと思います。
在来種の花
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桜
バラ科サクラ属 。美しい花を咲かせる十数種の総称。昔から日本の国花として愛好され,古くはヤマザクラ (山桜) 系統のものが主であったが,今日ではソメイヨシノ (染井吉野) が圧倒的に普及している。
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藤
マメ科のつる性落葉木本。山野に自生し、また観賞用に植える。つるは右巻き。葉は奇数羽状複葉。四、五月頃長い総状花序を垂れ、紫色・白色などの蝶形花をつける。
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椿
ツバキ科の常緑高木または低木。北海道を除く日本各地の,おもに海岸付近の照葉樹林中に自生するヤブツバキC. japonica var. japonicaから改良された園芸品種の総称。
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紫陽花
観賞用として広く庭園などに栽植されているユキノシタ科の落葉低木。梅雨時の象徴的な花である。
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花菖蒲
アヤメ科の多年草。日本に野生するアヤメ属植物の1種ノハナショウブを改良した園芸種。同じくアヤメ属のアヤメやカキツバタとよく似ており、間違えることが多い。
意外と知らない外来種の花
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彼岸花
史前帰化植物。
稲作と共に中国(揚子江の上流との説あり)からもたらされたとも云われ、古来から田んぼのあぜ道などに植えられていました。 -
梅
飛鳥、奈良時代にかけて遣唐使より中国大陸より日本に伝来したと云われます。
食用、観賞、薬、など様々な形で親しまれてきました。 -
朝顔
奈良時代末期に遣唐使が中国から種が伝来しました。朝顔の種には下痢になる成分を含んでおり、奈良時代から平安時代に掛けて薬用として使用されたようです。
江戸時代に観賞用として園芸種がたくさん栽培されるようになりました。 -
秋桜
明治に原産地メキシコより伝来され急速に日本全国に広がって行きました。
キク科の春まき一年草。 -
菊
日本の国花ですが日本の固有種ではなく、平安時代前期に中国より日本に渡来しました。 鎌倉時代、後鳥羽上皇が菊の花を「菊紋」として天皇家の家紋とした事から日本を象徴する花と
なっていきました。 栽培が活発になったのは江戸時代前期で、沢山の品種が生まれました。 -
水仙
ヨーロッパから中国を経由して日本に渡来したと云われる帰化植物。
ヒガンバナ科スイセン属の植物の総称。
在来・外来種と分けてご紹介してきましたが、意外に思われた花もあったんではないでしょうか?
日本人は古くから四季の移り変わりを感じ、それを彩る花々に関心を寄せ楽しみ、行事や習俗に結び付け日々の暮らしに生かしてきました。
また、日本独自の文化である和歌・俳句・生け花などにも在来・外来問わず四季の花々が関与し、それらの文化を育み長い年月をかけて浸透して在来・外来関係なく私たち日本人は「花を愛でる」を育んできたのではないでしょうか。
編集後記
今回、ニュースレターを担当しました由井です。
趣味ではじめた写真も色んな被写体にチャレンジするようになり、最近は花にも取り組んでいます。
これからも、移り行く四季を楽しみながら写真に残していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。