- うらかわ園芸HOME >
- うらかわ園芸通信 >
- うらかわ園芸通信 No.14 2016夏号
うらかわ園芸通信No.14 2016夏号
お世話になっております。うらかわ園芸です。
朝顔が色鮮やかな花を咲かせる季節となりました。じっとり汗ばむ季節、皆様、体調など悪くされてませんか?
温室暮らしのうらかわ園芸の植物たち。夏は開け放っていても40度近くまでなって、いつもより余計に乾きます。この時期は広い温室の水やりに追われる毎日です。
暑い夏は食も細くなりがちですが、栄養はしっかりとって元気に夏を乗り切ってくださいね。
ぜひ近づいて見てください!!
うらかわ園芸で取り扱っている観葉植物。その葉には種類ごとにさまざまな色や形の特徴をもっています。近づいてよく見てみると、葉の形、色彩、厚さ、斑(ふ)の入り方などの模様、葉脈(ようみゃく)など、それぞれの個性を観察できます。
斑入り(ふいり)
植物の葉や組織の一部が葉緑素を失い、白や黄色などになる現象です。遺伝であったり突然変異であったり原因は様々です。
葉脈
葉の表面や裏面に現れるスジのことで、骨格的な役割や養分や水分を運ぶ役割をもっています。
※写真は温室で見つけたベンジャミンの葉。長い間水の中に沈んでいて、葉肉がすっかりなくなった状態。葉脈が透けて見えて、葉の構造がよくわかります。
観葉植物、葉の拡大画像
観葉植物の葉の拡大画像をのせてみました。これだけで種類が判別できる方は観葉植物が相当お好きな方でしょう。
植物の名前はわからなくても、なんか見たことあるかも!っていうものがありませんか?
同じ種類の植物でも日光の当たり具合や生育状況で模様や葉の色つやが全然違ってきます。 これをきっかけに、ぜひ近づいて観察してみてくださいね。
拡大画像
- ➊ マイナスイオンをいっぱいだすと人気だった・・・
- ➋ 葉脈が太いので肉厚でしっかりした葉のようです
- ➌ 編みこんだ幹の物をよく見かけます
- ➍ ストライプの模様が見事です。幸福になると言われる人気者
正解
こちらの観葉植物たちの部分拡大画像でした。
- ➊ サンセベリア(トラノオ)
- ➋ カシワバゴムノキ
- ➌ パキラ
- ➍ 幸福の木(ドラセナ・マッサンゲアナ)
初夏を代表する花、紫陽花(あじさい)
紫陽花(アジサイ)の学名は「ハイドランジア(Hydrangea)」。
“水の容器”という意味で、まさに梅雨のシーズンにうってつけの花として広く親しまれています。
花の色は土壌の酸度や咲いてからの日数によって変化するとされ、酸性なら青、アルカリ性なら赤に変わると言われていますが、単純にそれだけでは測れない謎めいた部分も不思議な魅力となっています。咲き始めは白っぽく、徐々に色が変わってくることから「七変化」とも言われています。
日本のあじさいは文字通り「紫陽花」と書くことから、基本的に紫や青の花というイメージが根付いていますが、ヨーロッパではむしろピンクが多いそうです。今、国内でよく見かけるアジサイは、実は日本固有の額紫陽花(がくあじさい)がシルクロードを通じてヨーロッパに伝わり、品種改良されたものが逆輸入されて普及したもの。そしてアジサイは赤っぽいのが品種としては本来の色なんです。日本は雨が多く土壌が酸性のため、土中から溶け出したアルミニウムイオンがアジサイの根から吸い上げられアントシアニン色素(最近は栄養成分としても有名ですね)と結びつくことで青色に変化していきます。
夏の花壇を彩る「コリウス」
シソ科の植物で、錦紫蘇(にしきじそ)ともいわれます。
主に葉の色を楽しむ観葉植物です。葉の色は、緑色、赤、ピンク色、白などの色が、混じり合ったり単色だったりと非常に豊富で、初夏から夏の花壇を美しく演出してくれます。
編集後記
今回、作成を担当いたしました甲斐です。ご覧いただきありがとうございます。
夏の花といえば朝顔も有名です。朝顔は、日没してから10時間後に開花すると言われてまして、このタイミングは時計でも備えているかのように、正確と言われています。不思議です!
神秘的な植物の世界。この仕事を通して、これからもたくさんの不思議を体験していこうと思っています。ありがとうございます。