- うらかわ園芸HOME >
- うらかわ園芸通信 >
- うらかわ園芸通信 No.12 2016新春号
うらかわ園芸通信No.12 2016新春号
あけましておめでとうございます。
新しい年を迎え、うらかわ園芸スタッフ一同、気持ちも新たに、緑を通して快適で安らぎのある幸せ空間をお届けできるよう頑張って参ります(^o^)/
門松・しめ縄にはどんな意味が・・・
毎年正月になると、家々に歳神様(としがみさま)と呼ばれる神様が実りと幸せをもたらすためにやって来ると言われてます。
その歳神が降りてくる際の目標となり、同時にその身を宿すための依代となるのが門松だと言われてます。
門松は別名、松飾り、飾り松、立て松とも呼ばれるように、本来は松が主役。常緑の松は永遠を象徴し、「祀る」という意味に繋がるというのが松を使う理由で室町時代あたりからおめでたい樹として玄関に飾られるようになったようです。
しめ縄は門松同様、自分の家が歳神様をお迎えするのにふさわしい神聖な場所であることを示すために始まったと言われています。その内側が清らかな場所となり、歳神様が安心して降りてきてくださるのです。
縁起物の飾りには、橙は「代々繁栄しますように」裏白は「裏表のない清らかな心で一年を過ごせますように」ゆずり葉は「子孫へゆずっていけるように」という意味が込められています。
なわれた縄の部分は雲を表し、垂れたわらは雨を。そして紙で折られたジグザグは雷を表すということを聞いたこともあります。材料としてわらを使いますし、稲作に密接に関係した日本らしく雨に恵まれ豊な実りを願ったものでもあるのでしょう。
飾る期間は・・・
「松の内」の12月13日以降1月15日まで飾るのが伝統ですが、今はクリスマス以降に飾られるようになってます。
また12月29日に飾るのは「二重苦」として避けます。12月31日に飾るのは「一夜飾り」といって神をおろそかにするということから避けましょう。片付けに関しては最近は1月7日前後が多いようです。
そうだったのか!コーナー
お正月の縁起物とされる万両(マンリョウ)、千両(センリョウ)。
実は百両(ヒャクリョウ)、十両(ジュウリョウ)まであるのご存じでしたか?それぞれの違い、特徴を解説いたします!
万両(マンリョウ)
薮柑子(ヤブコウジ)科
万両は葉の下に実を付けます。実が白い種類もある。
千両よりも万両の方が金額として多い(重い)から実が下に垂れ下がると覚えるとわかりやすいです。
千両(センリョウ)
千両(センリョウ)科
千両だけは葉の上に実を付けます。株立ちになります。
江戸時代までは「仙蓼」という字で表されていた。
百両(ヒャクリョウ)
薮柑子(ヤブコウジ)科
百両も葉の下に実を付けますが、実は少ない。
葉は細長くギザギザがない。千両、万両よりも背が低い。別名、唐橘(からたちばな)。
十両(ジュウリョウ)
薮柑子(ヤブコウジ)科
十両も葉の下に実を付けますが、実は少ない。
葉にはギザギザがある。別名、薮柑子。薮柑子の名は薮の中に自生していて葉の形が柑子(こうじ)みかんに似ていることからこう呼ばれる。
今月の植物
ゴーラム(宇宙の木) Crassula portulacea f. monstrosa
多肉植物の仲間で、「金のなる木」の一種。
乾燥には強いが、寒さには弱い。また過湿に弱い。
宇宙の木の名前の由来はそのユニークな葉の形状のためか、葉は棒状で先端がへこんでおり、その周りが赤く縁どられる。成長は遅いが栽培は比較的容易。
編集後記
新年あけましておめでとうございます。
園芸、植物に関わる仕事をしていますが、その世界は広く深く、正直知らないことばかりです。植物は何も話してくれませんが、だからこそ神秘的で魅力的なのかもしれません。
謙虚に向き合い付き合う中で、これからも植物からいろいろ教えてもらいたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。